ご主人の分まで一所懸命。そして、愛する家族の為に…

最愛のご主人を6年前に送り、家族の中でも健康一番、笑顔一番の

誰にでも声を掛け「人」を愛したおばあちゃん。87歳で浄土へと旅立ったご主人よりも6年長く頑張って93歳で旅立ちました。

ご主人から頂いたご縁から、時間があればお留守番役のおばちゃんに会いに行く回数が増え、いつもお腹を抱えながら笑った記憶が鮮明に残っています。そして手土産のお返しにと「葬儀屋よぉ、いいのやっから持ってけえょ」といつも温かい手で私に持たせてくれた「カンロ飴」。「いつも物々交換になっちゃうよなーぁ」と言いながら帰ろうとする私を手を振っていつも見送って頂きました。

最愛の伴侶を送り、同居する最愛の家族を愛し、愛されたおばちゃん。ご長男ご夫婦曰く、「人なつっこく、話好きいつも明るく振る舞うおふくろだったよ」何より心がホンワカしたのは嫁いだお嫁さん、お孫さんがご主人を立てる事もなく口を揃えて同じ話をしてくれた事でした。葬儀の根幹を考えさせられる出来事となりました。手を振って見送る事は出来ませんでしたが、今度は見送らせて頂きました。お別れの儀の際に、お花と共に大好きな「カンロ飴」を添えて。。

けれど、あの時におばちゃんが待たせてくれた「カンロ飴」の黄金色のような輝きがなかったのはなぜでしょうか。なにか魔法を使ったんだね?おばあちゃん…